『小金井通信』 2024年12月
●SBI損保、IRの一環として12月9日に「近況報告会」を開催、小野 尚社長が業績ハイライト(2025年3月期第2四半期)を報告
(取材・小柳博之)
金融庁監督局保険課長や関東財務局長等を歴任し2018年6月SBIホールディングス入り(常務取締役)し、2019年4月からのSBI生命社長を経て、今年6月SBI損保社長に就任した小野 尚氏は12月9日同社22階会議室で、この半年間の進捗状況(「2025年3月期第2四半期業績報告」)を報告した(近況報告会)。同社の近況報告会は、五十嵐正明前社長が2021年11月に開始し、今回で9回目。
小野社長によると、①元受け正味保険料は対前年同期比25億3000万円(9.7%増収)し285億7200万円、②保有契約件数は130万件(同5.7%増)を突破した、③正味損害率は、リトン・ベイシスでは71.7%(期間中の支払い保険金を収入保険料で割る)だが、今年4月の兵庫県や群馬県における雹災害を加味し、アーンド・ベイシス(期間中の発生損害額を既経過保険料で割る)の損害率は78.4%、④従業員数は596名(10月1日現在645名で同24名増)、⑤元受け正味保険料(オーガニックグローズ)によるダイレクト型損保の順位は、ソニー損保、チューリッヒ保険、SOMPOダイレクトに次いで第4位に躍進した、⑥この躍進の背景として、マーケティング施策の奏功により自動車保険は前期比1.10、マーケティング施策や団体保険契約の進捗によりがん保険は1.19、『新型コロナウイルス感染』の小康により海外旅行保険は2.08と堅調に推移した、⑦このほか、あいおいニッセイ同和損保や昭和リース、SBI新生銀行グループ、SBIARUHIとの協業、⑧三井住友カードや地域金融機関との連携、全国団信推進協会(81機関)への加盟などオープンアライアンスを挙げた、⑨またDX・CXの一環として、「透明性の高い修理工程管理システムの導入」、「雹災害による車体損害確認へのドライブ方式の採用」、「LINE公式アカウントのリニューアル」、「生成AI活用に向けた取り組み」を挙げるとともに、社員の思いや考えを社長に直接伝える窓口として、新たに『アイデアボックス』をしたことを明かした。